楽天スーパーセール期間中は、商品の価格が「〇〇円→〇〇円」と「セール前の価格」と「セール価格」の両方が表示されます。
「セール価格」は「価格」と表記が統一されていますが、「セール前の価格」にはいろいろな表記がされています。
たとえば次の画像のような状態です。
どちらの画像も「セール価格」は「価格」ですが、「セール前の価格」は「当店通常価格」と「メーカー希望小売価格」となっています。
またこれ以外にも「参考小売価格」「旧定価」となっていることもあります。
え~!?何が違うの?どっちがお得なの?
今回は楽天スーパーセール中の価格表記についてみてみましょう。
「二重価格表示」種類は全部で5種類
「セール前の価格」の種類は次の5つです。
- 当店通常価格
- メーカー希望小売価格
- 参考小売価格
- 旧定価
- その他
このうち、楽天市場でよく目にするのは「➀当店通常価格」で、次に「②メーカー希望小売価格」だと思います。
楽天ファッションではほとんどが「②メーカー希望小売価格」です。
楽天ブックスは本なら「④旧定価」、DVDやゲームなら「③参考小売価格」が多い印象です。
➀当店通常価格
説明
最近相当期間にわたって楽天市場のショップにおいて販売されていた価格。
表示条件
直近2週間でその価格での販売実績があり、かつ、以下のいずれかにあてはまるものであること。
・過去8週間のうち合計で4週間その価格での販売実績がある
・販売期間が8週間未満の場合、合計で販売期間の過半かつ2週間以上の販売実績がある
スーパーSALE時の特徴
・スーパーSALE開始時からさかのぼって8週間のうち、合計で4週間以上楽天市場内で元値(比較対照価格)での販売実績があること。
・販売期間がスーパーSALE開始時からさかのぼって8週間未満の場合、合計で販売期間の過半かつ2週間以上、 楽天市場内で元値(比較対照価格)での販売実績があること。
・スーパーSALE開始時からさかのぼって2週間以内に、元値(比較対照価格)での販売実績があること。
※掲載・販売実績については同一ショップの同一商品についてチェックが行われている。他ショップとの比較ではない。
「楽天でここ最近、いくらで売り上げてきたか」ということかぁ
②メーカー希望小売価格
説明
メーカーが設定した、小売業者の価格設定の参考となる価格。あらかじめ、メーカーにより公表されている価格。(公表方法:新聞広告、カタログ、ウェブサイト、商品本体への印字など)
表示条件
ショップが、それぞれの商品ページ上に「所定のルールに従ってメーカー希望小売価格が設定されている」というエビデンスを掲載すること。
スーパーSALE時の特徴
メーカ希望小売価格より50%以上または10%以上の値引きがされているアイテムであること。
※「メーカー希望小売価格」については該当商品ページに各出店ショップによる補足情報が掲載されています。
「メーカーのお墨付き」公式感ある!
③参考小売価格
説明
製造業者、卸売業者、輸入総代理店等、小売業者以外の者が設定したもので、カタログやパンフレットに記載するなどして当該商品を取り扱う小売業者に広く呈示されている場合の価格。
表示条件
楽天市場が保持している、小売業者や消費者に広く呈示されている参考小売価格のデータを、ショップがJANコードを用いてシステム上で商品ページに引用すること
スーパーSALE時の特徴
参考小売価格・旧定価より50%以上または10%以上の値引きがされているアイテムであること。
楽天ブックスのDVD、ゲームに多いよ!
④旧定価
説明
再販制度の対象となる「定価」の定められた書籍のうち、時限再販などによって「定価」の対象外となった書籍における「定価」が定められていたときの価格。
表示条件
楽天市場が保持している書籍の旧定価のデータを、ショップがISBNコードを用いてシステム上で商品ページに引用すること。
スーパーSALE時の特徴
参考小売価格・旧定価より50%以上または10%以上の値引きがされているアイテムであること。
楽天ブックスの本に多いよ!ちなみにAmazonでは本、DVD、ゲームが「参考価格」で統一されているよ。
※楽天ブックスによると…
- 参考小売価格……出版社、製造元等が設定した小売価格
- 旧定価……出版社が出版時に設定した定価
- 通常価格……楽天ブックスにおける通常販売価格(←あまり表記されていない)
⑤その他の比較対照価格
表示条件
景品表示法および楽天市場が定めたルールに基づき元値表示を行っている商品であること
上の4種類以外のこと。見たことないなぁ
当店通常価格 VS メーカー希望小売価格
前述したように、楽天市場でよく目にするのは「➀当店通常価格」で、次に「②メーカー希望小売価格」ですが、どちらがお得なのでしょうか。
結論から言うと、「しいて言えばメーカー希望小売価格」です。
より「客観的」「一定」な価格はメーカー希望小売価格
「当店通常価格」が「楽天での直近の販売実績」が基準となっているため、価格が変動する(店舗が意図的に、割引率を大きく見せるために変更する)可能性があります。
その一方で、「メーカー希望小売価格」は「カタログ等でメーカーが既に表示済みの価格」であることから、販売店が価格を調整することができません。
たとえば、こちらの商品をみてみます。
人気ランキング10位(インテリア部門。9/7時点) |
↓↓「メーカー希望小売価格」表示条件の「エビデンス」としてカタログが掲載されていました。
↑のカタログURLを開くと…
「メーカー希望小売価格」は必ずこのような「価格を意図的に変更できないための証拠」が商品ページに記載されているため、より客観的で一定な価格ということができます。
しかし!当店通常価格も信ぴょう性あり
「当店通常価格」が信用できないというわけではありません。
期間縛りがある
先に述べた条件の通り、「最低でも2~4週間」はその価格で販売していないといけません。
ショップ側が「半額に見せたい、お得に見せたい」というような理由で、セール前日に元値を吊り上げることができないのです。
価格調査がある
さらに、「掲載」や「販売実績」が適正かどうか、楽天側がチェックしています。(他のショップとの比較ではなく、そのショップ内で調査)
以前、当店通常価格について不正に値段を操作していたことが問題になったことからも、楽天側のチェックも厳しくなっているのではないでしょうか。
(「楽天 二重価格問題」で検索すると出てきます。)
メーカーの「公式ショップ」はほとんど当店通常価格
有名メーカーの楽天公式ショップは、当店通常価格を採用しているところが多いです。
↓↓公式ショップの例(ランキングより)
【スーパーSALE 人気ランキング 総合1位(9/7時点)】 当店通常価格 18,690円⇒価格 5,545円 |
【スーパーSALE 人気ランキング 総合8位(9/7時点)】 当店通常価格 57,800円 (税込)⇒価格 39,800円(税込) |
楽天に公式ショップがある場合、そのショップから買うのが最も安い場合が多いです。
よって、一概に「メーカー希望小売価格だけがお得」だとは言い切れないのです。
一番確実なのはセール前から価格をチェックしておくこと!